黒イ夢

2005年7月18日
 

 
一人で部屋の中

喉元からせり上がる声を必死で抑えた。


誰も居ないのだから、吐き出せば良いのだけれど

「近所迷惑」なんていうモノに囚われてみた。



電気なんて鬱陶しくて、消して。

夕方だったけれど、まぁ程ほどの暗さで満足。

蝋燭に灯をつけて、お気に入りのドリンクを作る。


薬を少し多めに飲み、効き始めのハイを狙う。


蝋燭の灯の前で、紙切れに只管・・・・・

浮かんでは消える言葉を羅列してゆく。

乱雑に書かれた言葉は、闇に消え逝くモノばかり。


書く事に飽き、カッターを手に取る。

腕を軽くゴムで縛り、血管が軽く浮くようにする。

血管を狙う事は、まぁ無いのだが。


力は入れずに、数回・・・

スッと線を引くようにカッターを引く。

ふわりと流れ落ちる血で、懺悔の紙切れが染まる。

指に血を取り、文字を書き殴る。

― 死・呪・殺 ―

右手で左手首を思い切り掴み・・・・

掌を血塗れにする。

思えば其の時、私は笑って居たかも知れない。



放心状態で呆然とし・・・・・

落ち着きを取り戻し、冷静にそれらを片付ける。

写メを撮るのだから、まったく私はどこまで馬鹿なのか。


証拠隠滅。

蝋燭で紙切れを燃やす。

カッターの刃を折り、定位置へと戻す。

傷を軽く消毒し、リストバンドを嵌める。




そして・・・・・・・

こうして事の総てを思い返し・・・

後悔に恥じる。





夢で有って欲しいが

僅かな痛みが其れを赦さない。


何て愚かなモノだろう

価値などない、私というモノは。
 
 

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