Le Ciel

2005年7月17日
 

― 君の細く透き通る 声が僕を放さない ―


蝋燭に火を灯し

其れの灯りだけで

曲を流し

目を閉じた



少し、落ち着く気がして

其の空間が、私は好きだ。



けれど、其れは一瞬にして奪われた。

兄が突然、蝋燭の灯を消し

電気を点け、煙草をふかした。


香を焚き、折角の空間を作ったにも関わらず

全て、其の瞬間に消えた。



「お前、気持ち悪い」

一言、そう告げられて。



私の聖域の、黒の布の上に・・・

断り無く様々なモノを置いてゆく

コンセプトの元に・・・・・

私の為だけに在る、其の場所に・・・。



寛ぎ、そしてある種、集中して居た私は

カナリ雰囲気が違ったらしい・・・。

「お前、恐いで・・・?」

そう密かにつぶやき、部屋を汚してゆく。



落ち着いて居た心が、一気に逆さに向く。


私の、空間は何処。

私の、作り上げた空間・・・。


Le Cielを聴きながら・・・

罪を数え、自身を呪い。

そして其れの赦しを・・・

密やかに、密やかに請い。

僅かな祈りに、希望を抱かせ

自らを落ち着かせていたというのに。



切先がまた・・・・・

私を襲う。


私の所為ではない・・・・・・

全ては・・・・・・そう

総ては・・・
 
 

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